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近視は、眼球が長く伸びて拡張した状態で、光が網膜の手前に焦点があるために遠くの物を見る際に焦点が合わず、ぼやけて見える状態です。顔を前から見ていても眼球が伸びた状態はわかりませんが、近年のMRIを使った研究でも近視の方はピンポン玉のような球形ではなく、卵型やジャガイモのような形に変形していることが確認されています。眼球の変形(=近視)は、将来網膜剥離や緑内障、黄斑変性症といった病気を起こしやすくなる万病の元であり、近視を予防すること、近視による合併症の理解を深め失明を防いでいくことが大切です。
近視の原因はまだまだわからないことが多いのですが、遺伝や生活環境が関係することはわかってきています。このような要因による眼球の変形は学童期に起こりやすく、いかにこの変形を抑えられるかが近視を抑制し将来の眼病を予防する鍵といっても過言ではありません。
日本近視学会:近視の進行抑制治療
https://www.myopiasociety.jp/general/care/flow.html
本治療は、低濃度アトロピン点眼液を点眼することで、小児の近視進行を抑制することを目的とするものです。低濃度アトロピン点眼液発売前の臨床試験において、点眼を行わない場合に比べて、小児の屈折値の進行や、眼軸長の伸びを抑制することが確認されました。
本治療は、近視の進行を抑えることを目的としていますが、完全に近視の進行を止めることはできません。また、この治療は視力を回復させるものではありませんので、その点をご理解ください。
したがいまして、本治療を行った場合でも、近視の程度に応じて眼鏡等での視力矯正が別途必要となります。
リジュセア®ミニ点眼液0.025%は、令和7年4月に参天製薬(株)から国内販売開始となった0.025%低濃度アトロピン点眼薬です。薬効ターゲット想定部位である後部強膜への移行性を高め、虹彩・毛様体への移行性を抑制することで瞳孔への影響の軽減が図られています。
日本において5歳~15歳の近視患者を対象とした第Ⅱ/Ⅲ相プラセボ対照二重遮蔽比較試験を実施した結果、投与24ヵ月後における調節麻痺下他覚的等価球面度数の投与前からの変化量について、プラセボ群に対し優越性が検証されています。治療が長期におよぶことによる安全性も考慮した防腐剤を含まない一回使い切りタイプの点眼剤となっています。薬価基準未収載医薬品として販売されているため、健康保険等の公的医療保険の給付対象外となります。これまで当院では近視進行予防の治療に、マイオピン点眼薬を採用してまいりましたが、今後は瞳孔への影響がより少ない国産の「リジュセア®ミニ点眼液0.025%」を新たに採用し、こちらの点眼薬へと移行する予定です。
低濃度アトロピン点眼液による治療は自由診療(公的医療保険の対象外)です。検査・薬剤費用は全て自由診療となります。投与中、低濃度アトロピン点眼液が原因と考えられる副作用について治療が必要になった場合も、すべて自由診療となります。
*本治療中はメガネ処方やコンタクトレンズ合わせについても自由診療の対象となります
1. | 主な副作用として、羞明(まぶしく感じる)、霧視(かすんで見える)があります。 |
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2. | 他に、視力障害、頭痛 、眼瞼湿疹が起こることが報告されています。 |
3. | また、治療を途中で中止すると、近視が急激に進行する可能性があります。 |
これらの症状、その他にも何らかの異常が現れた場合には、直ちに医師にご相談ください。
診察代(検査代含む) | 点眼薬 |
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2,300円 | 3,900円 (1ヶ月分) |
ご不明な点がございましたら下記までご連絡ください。
宇治眼科
TEL:(059)325-4146